AFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)の公式会見では、対戦国の記者から時に挑発めいた質問や、的外れな質問が飛ぶのは日常茶飯事。監督として初めてACLに挑む長谷川健太監督が広州富力戦を控えた23日の公式会見で“ACLの洗礼”を受けた。
会見場には多数の中国人記者も訪れたが、大阪在住だと自己紹介した中国人記者は「昨年、C大阪を取材したが広州恒大に惨敗した。今回も同じく広州のチームだが、大阪のチームは広州に弱いというイメージが植え付けられているか」と長谷川監督に突拍子のない質問。答えに窮した長谷川監督は思わず、隣席した主将の遠藤保仁と顔を見合せ、苦笑したが、そこは三冠王者を率いる指揮官の余裕である。「はい。初めてそういう情報を聞いたので『そうなんですか』と言うしかない。歴史が繰り返されるのか、変えられるのかは明日次第だと思っています」。
ピッチ内外で予期せぬことが起こるのがACLの常。まずは中国メディアからのジャブを、軽快にかわした長谷川監督だった。
(G大阪担当 下薗昌記)
2015/02/23 19:59