5日、南野拓実のザルツブルク移籍が両クラブ間で基本合意に達した。正式に決定次第、発表される見込み。南野はザルツブルク合流のため、明日6日にも渡欧する。
昨季のJ2降格に伴い、選手の大量流失の可能性もあったC大阪だが、先月15日に丸橋祐介が鹿島からのオファーを断り残留表明し、FC東京からオファーを受けていた山下達也や、韓国代表GKのキム・ジンヒョンも残留が濃厚。中盤では、山口蛍、長谷川アーリアジャスールが「国内ならセレッソでプレー」を明言している。現状、海外クラブからの正式オファーはC大阪に届いていない。
大量流失こそ回避しそうな状況だが、下部組織育ちの至宝・南野の海外移籍に加え、杉本健勇の川崎F移籍も決定的で、攻撃陣に大きな穴は空いた。それでも、5日、浦和から関口訓充を完全移籍で獲得。契約満了に伴い、昨季、名古屋を退団した玉田圭司へも正式オファーを出している。
また、期限付き移籍元の城南FCからの復帰要請に基づき、2015年5月31日まで契約が残っていたキム・ソンジュンとは早期契約解除に至っており、空いた助っ人枠に、攻撃的なブラジル人選手の獲得に動いていることも大熊清強化部長は認めている。フォルランの動向など未確定な要素もあるが、今季のチームの輪郭は見えてきた。始動は今月19日の予定。パウロ・アウトゥオリ新監督の下、一年でのJ1復帰へ。C大阪が陣容整備を急ぐ。
(C大阪担当 小田尚史)
2015/01/05 19:25