午前9時半から行なわれた29日の練習は秋晴れの温かな日差しの下で行なわれた。練習後、眠りに誘われそうな心地よい陽気の中でゆっくりとシューズの紐を解いている大谷幸輝に何となくかけた一言から始まった会話はこんなふうだった。
――今日の午後の予定は?
「何、しよっかなぁ~」
――昼寝?
「昼寝はしないんですよ、僕。キャンプとか2部練習があるときの昼休憩でも昼寝はしませんよ」
――何で?
「寝るのは好き。でも、起きるのは嫌い、だから」
「早起きが苦手」とはよく使うし、よく耳にもするが、「起きるのが嫌い」というフレーズは何とも珍しい。だが、すぐに心の中を率直に表現した素晴らしいフレーズにも思えてくるのは、大谷の純なパーソナリティーを何となく知っているからだろうか。
(北九州担当 島田徹)
2014/10/29 16:00