その明るさと親しみやすさでピッチ外でも人気者の増田繁人。地域へのスポーツ普及活動の一環である学校訪問に出かければ、他の選手たちを差し置いて子供たちにモテモテだ。
そんな増田が先日、シブさ全開で攻める伊佐耕平と組んで、田園やミカン畑の広がるのどかな地区の小学校を訪ねた。
高学年の児童たちとゲームを楽しむなか、リフティングを織り交ぜた華麗なドリブルで賞賛を浴びた伊佐に対抗し、増田も「よし、俺もテクニックで盛り上げてやろう」と持ち前のサービス精神を発揮。操っていたボールを蹴り上げ、スルリとウェアの中に隠してゴール前に運んだ。正確な足技を成功させ、ドヤ顔で振り向く増田。
だが、その目に飛び込んできたのは拍手喝采ではなかった。そこに立っていたのは腕組みをした3人の小学生女子。
「ちょっとそういうのマジ大人げない」
「ねー」
「ねー」
浴びせられる冷めた視線に暗転した増田を背に、伊佐は元気にドリブルを続けていた。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2014/10/03 16:45