7月11日の練習終了直前、バッティングで前田和哉選手と宮沢克行選手が負傷したが、二人とも12日の練習には元気に参加した。ただし、前田選手はテーピングで頭をぐるぐる巻きに、宮沢選手も右目の上あたりに大きな絆創膏が貼られていた。
「12、3針です。ミヤさん、強かったです」と言い残して前田選手が引き上げていったあと、ほどなく宮沢選手も登場。どんな状況か聞こうとすると、なぜかボクシングのスタイルになり、「相手がこう来たから、俺もがカウンター出したから相手もこう返して…」と解説を始めた。目を細め、ちょっと微妙なアクセントで話す姿は、ボクシングの輪島功一氏にそっくり。わかる人にはわかる「団子つながり」だが、いつの間にこんな芸を仕込んでいたのか。つくづく奥の深さに感服させられた。
けがの状況を聞くと、「5、6針です。和哉の2分の1ぐらいです」と一瞬は素に戻ったものの、また輪島氏に戻って「二人ともノックアウトだったねえ。これは再試合かなあ」と言いながら去っていった。
(山形担当 佐藤円)
2012/07/12 18:49