前節・松本戦(第30節/1△1)で、今季初のベンチ入りを果たした阿部伸行。シーズン開幕直前のけがで離脱を余儀なくされたあと、その負傷の影響もあって、メンバー外の日々が続いていた。
ベンチ入りしたことについて阿部は「気持ちはうれしいが、まだここが目的ではない」とハッキリ言い切った。その裏には「メンバーに入る前の自分に自信がなかったわけではない」という強い言葉に答えが凝縮されている。
昨季、試合に出場していたからこその焦りもある。ただ阿部は、「FC東京時代の出られていないとはニュアンスが違って、一度試合を経験して、それで出られていない状態というのは、自分がもう一つ上へ行くためのすごく大事な時期だと思っている。一言で言えば『やるしかない、一生懸命取り組むしかない』。そう思っている」と現在の心境を語った。
今季は秋元陽太が全試合に出場しているが、後ろに控えるGK陣はいつでもその守護神の座を狙っている。さらなるレベルアップを遂げ、阿部もまたその座を取り戻そうと前に進んでいる。
(湘南担当 林遼平)
2014/09/12 16:28