6日、坪内秀介の磐田への期限付き移籍が発表された。急なオファーだったというが、「悔しい思いをいっぱいしてきたし、まだ自分の中に悔しいという気持ちがあるのはうれしい。だったら、という感じ」と決断の理由を明かした。
「悔しい」、と聞いて思い出すのは、2013年のJ1第26節・広島戦(0●2)。弱気なプレーが目についた川口尚紀に代わり、後半から右SBで出場した。約2カ月ぶりの出場機会に「精一杯やってやろう」と臨んだ。だが2点リードし、守りを固めた広島を崩せずに敗戦。試合後「この日のためにずっと苦しい時間を過ごしてきたのに、何もできなかった」と悔やむ姿が印象に残っている。目の前の練習に、目の前の1試合に、選手生命をかけて臨む。プロとしての姿を坪内は見せ続けてくれた。
「自分はスーパースターではない。できることは限られているが、自分が入ることによって、いい流れになれば」と磐田のJ1昇格への貢献を誓った坪内。新天地でも全力を尽くす。
(新潟担当 野本桂子)
2014/08/07 19:44