「ついに来ちゃいましたね」と阿部翔平が顔を曇らせる“日本記録”が、次の徳島戦(2日、J1第18節)に掛かっている。
阿部は通算243試合というキャリアの持ち主だが、未だにリーグ戦でのゴールがない。GKを除いたJ1の最遅初得点記録の持ち主は、広島などで活躍した桑原裕義選手で、キャリア244試合目の初ゴールだった。阿部にとっては徳島戦がその“244試合目”である。
彼は高質な左足キックの持ち主だが、左SB、WBと言うポジション柄、それをシュートでなくチャンスメークで使うことが多い。とはいえ08年のナビスコカップでは、浦和から素晴らしいゴールを決めている。今季は前回の徳島戦(4月29日)で、GKと1対1の“あわや”と言う場面もあったが…。なぜかリーグ戦のゴールと縁がない。
「次もそういう(前回の徳島戦のような)チャンスがあると信じて行きたい。タイでいいな。そういうのは抜くもんじゃない」と、J1初ゴールに静かな意欲を見せる阿部選手。もちろん守備やパスの供給を疎かにすることはないが…。「3-0くらいになったらガーッと走っていこうと思います」と、徳島戦への意欲を高めていた。
(甲府担当 大島和人)
2014/07/30 17:33