J1昇格を絶対目標に掲げながらも、不調にあえいでいる札幌。前節は讃岐に初完封勝利を献上してしまい、順位も16位まで下げている。
「本当に苦しい状況」と、GK金山隼樹は胸中を明かす。ただし、金山は前向きにこうも続けた。「状況改善に向けて、チームみんなが同じ方向を向けている。周囲からはなかなか見えない部分かもしれないが、チームは本当に一つになれている。ここで“勝ち癖”を身に付けることができれば、一気に勢いが生まれると思う。苦しい状況ではあるが、同時にチャンスでもあるのかもしれない」。
“勝ち癖”を身に付けるには、まずは一つ良い形で勝たなければいけないわけで、なかなかそれができていない歯がゆさもある様子。だが、都倉賢が補足するかのようにこう発する。「ここから先はもう、良くなっていくしかない。そのくらいまで苦しんだと思う。だから逆に、積極的にトライしていくことができるし、していかなければいけない」。
今週末の横浜FC戦(ニッパ球)が、札幌にとっての浮上の契機となるのか、否か。注目の一戦だ。
(札幌担当 斉藤宏則)
2014/06/12 18:12