19日のトレーニングで、西田剛の動きは明らかにいつもより攻撃的だった。実戦形式の練習では、エリア内に積極的に飛び込み、味方のクロス、パスを自らが呼び込む動きを常に見せて多くの見せ場を作った。
そのことについて練習後に話を聞くと、「あるサッカー番組を見て、オレ、目が覚めたんです」という。それは日本代表の岡崎慎司(マインツ)の特集。その特集は、プレーの幅を広げるあまり、自分の良さを見失ってしまったが、自分の良さにこだわってエゴイストになることで乗り越えたという番組内容だった。
それに共感した西田は「自分も点を取るだけではなく、守備やポストプレー、チャンスを作るとか、全部一人でやろうとしていて、本来の自分の怖さを出せていないことに気が付いた。FWである以上、点を取ることにもっとエゴにならないと」と発奮。それがこの日の練習でのプレーに表れていたということだ。
フィジカル面でもメンタル面でも現在フル充電状態のようで、「すぐ試合をしたい。明日にでもしたいっす!」と弾ける思いを抑えられないほど気持ちは前のめりになっている。
(愛媛担当 松本隆志)
2014/03/19 21:46