先日、石崎信弘監督の今季限りでの退任が発表された。クラブ史上最長となる4季を率いた指揮官へ、プレーで感謝の意を示そうとしているのがDF岩沼だ。「イシさん(石崎監督)がいなかったら、今の自分はない」と話す。
07年に前橋育英高から札幌入りした岩沼は、当初は守備的MFだった。しかし、09年に就任した石崎監督がこの選手の高い攻撃センスを評価し、左サイドバックにコンバート。そこから岩沼はチャンスをつかんだのである。
「残り試合、成長している姿をイシさんに見てもらいたいし、一緒に勝ちたい」と岩沼。攻撃の起点作りがこの選手の持ち味だが、ここ数試合ではダイナミックなドリブル突破も見せるなど、気持ちの入ったプレーも見せている。残り試合、良質なプレーで勝利に貢献するべく岩沼は120パーセントの力を注ぐ構えだ。
(札幌担当 斉藤宏則)
2012/10/11 20:05