Jリーグでは「GKのイージーなミス」と、「アディショナルタイムのゴール」がはやっているようだが、その波はNDスタにも押し寄せた。東京V戦をあと一歩のところで勝ち切れず、山形の9月は未勝利に終わった。
こういう試練に遭うとなぜかテンションが上がってしまうのは体質なのか? それとも根がアホなのか? 山形関係の皆さま方には不謹慎に聞こえるかもしれないが、最近、楽しくて仕方がない。「昇格したいのか? 本気でしたいのか? なら勝ってみなはれ!」と試されているようでもあり、実際、試されているのは打たれてもへこまないメンタルのタフさのように思う。
けがの完治を待たずに試合に復帰したキャプテン・山崎雅人選手は試合後、与えられた試練に「選手は死にものぐるいでやる」という決意で応じた。その「死にものぐるい」は、何も四六時中悲愴な顔でいることとは限らない。きっとこのチームは、明るい笑顔で乗り越えていくんだろうなと見ていて思う。
(山形担当 佐藤円)
2012/10/03 17:58