遠藤康が絶好調だ。ダヴィの3戦連発が目立っているが、遠藤も2戦連発中。前節のFC東京戦では開始早々、美しいカーブを描く先制弾を左足で決めている。
町クラブである塩釜FCから07年に加入した25歳。先日、そのルーツを追ったドキュメントが、クラブオフィシャル番組である「ANTLERS REPORT」で放映されると、コツコツと努力を重ねてきた姿に「反響がすごかった」と本人も驚く反応が返ってきたという。
07年といえば、オズワルド・オリヴェイラ率いるチームが3連覇をスタートさせる年でもあった。「上の世代の人たちはスゴかった。そこでメンバーに入るためには自分がうまくなるしかない。気を抜いた日は一日もなかった」と振り返る。いま置かれている状況はあの年に似ている。だからこそ、若手にあえて苦言を呈した。「自分なりに頑張る程度じゃもの足りない」。
チームのために練習から汗を流せる若手の存在が、チームを下支えする。
(鹿島担当 田中滋)
2013/10/10 19:30