PKを与えたしまう展開というのは、絶体絶命のピンチですが、GKにとっては最大の見せ場でもあります。そこでは、GKとキッカーの読み比べが始まるもの。
この鹿島戦では、GK杉山力裕選手が興梠選手とPKで対峙する局面では、こんな駆け引きがあったことを、杉山選手が教えてくれました。
興梠選手がボールをセットした時、彼はずっとゴールの右側に視線を向け続けていたそうです。
蹴る前にわざと右側を見ることでGKに自分の視線を読ませ、実際は左側に蹴ってくる、というフェイントはよくあることです。ただあまりにも右側だけを凝視し続けていたことに、杉山選手もとまどったそうです。
結局、興梠選手はドカンとそのまま右隅に蹴ってきました。杉山選手が飛んだのは、逆の左側。まんまと逆を突かれて決められてしました。裏の裏をかいてきた、興梠選手の駆け引き勝ちのPKでした。
(川崎F担当 いしかわごう)
2012/09/18 15:42