この日、前田監督と雑談を行っていた取材陣。その際、話題は天皇杯に移った。前田監督と言えば、横浜フリューゲルスにとって最後の天皇杯となった第78回大会での優勝トロフィーを掲げる姿を鮮明に覚えている方が多いだろう。思い出深い天皇杯を前田監督は「優勝1回、準優勝1回、退場1回」と見事?な3段落ちで表現。その巧みな?表現に取材陣が爆笑したことは言うまでもない。
ちなみに前田監督は、「決勝の元旦は雰囲気が凄いんだよ。朝起きると、『ここは東京なの?』って思うくらい、人も車も居なくなるから」と述懐し、「最初の決勝戦ではド緊張して、鹿島にケチョンケチョンにやられた。あのときは地に足がついていなかった」と続けた。
Jリーグの監督として初めて臨む今回の天皇杯。相手の福岡大を率いるのは、前田監督が学生時代に九州学生選抜などでお世話になった乾監督。そうした意味では、師弟対決の一面もある。現役時代に伝説の優勝を成し遂げた前田監督が、どんな戦いを見せてくれるのか楽しみだ。
(福岡担当 荒木英喜)
2012/09/07 17:23