26日のトレーニングでのこと。この日は通常のゲームではなく、守備から攻撃のパターン練習を行ったが、前線にフィードを送る選手が永田充になった途端、雰囲気が一変した。
それまでは良いボールが出れば、数人から「ナイスボール」と声が掛かる程度だったが、永田充がフィードを送った瞬間に守備陣がそろって「ナイス、ミッツ」。とにかく永田充が蹴れば「ナイス、ミッツ」。右サイドに張る野崎雅也を狙ったボールがやや内側に入ってしまった際にも「ミッツ、悪くないよ」。さらにペトロヴィッチ監督からも「フランツ・ベッケンバウアー」というおなじみの声が掛かった。
この状況に永田充は「そんなに特別いいボールが行ったわけじゃないでしょ。冷やかしですよ」と笑うしかなかった。
最終ラインで体を張るポジションながら、闘争心は内に秘めるタイプで、むしろほんわかしている永田充。浦和きっての“ゆるキャラ”はやはりみんなに愛されている。
浦和の選手名鑑(クラブ公式サイト)
(浦和担当 菊地正典)
2013/08/26 19:42