代健司には、試合や練習に関係なく、ピッチに入るときと出るときにある儀式をする習慣がある。練習前と練習後にピッチに出入りするとき、しっかりと足を止めてピッチに向かって「お辞儀」をするのだ。
ほかにこのような行動をする選手がいないせいか、とても気になるこの動作。以前から少し気になっていたので本人に聞いてみると、この「お辞儀」、広島観音高の恩師からの教えのようで「高校のときからずっとやっている」とのこと。
ピッチを自らの神聖な場所と敬意を表すとともに「礼に始まり、礼に終わるというところもあるので」と武士道にも通じる精神的な清々しさを感じるその光景。もちろん、これは単なる動作ではなく、「(気持ちの)スイッチにもなっている」と自らの闘志を静かにかき立てるアクションでもあると明かした。
代は「お辞儀」を続けることで、初心を忘れないようにしているのかもしれない。
愛媛の選手名鑑(クラブ公式サイト)
(愛媛担当 松本隆志)
2013/08/09 15:33