前田監督は「もったいないゲームでした」と総括し、「ほとんどの時間がわれわれの時間だったと思います」と、試合後に振り返った。確かに、福岡がボールを持つ時間は長かった。だが、シュートの本数は11本ずつ。攻撃の迫力だけを見ると、松本に軍配が上がるような内容だった。
2-2。試合終了間際に追い付いたことを考えれば、福岡は粘り強く戦ったのかもしれない。しかし、言い換えれば、負けなくてよかった試合でもある。この試合でも後半立ち上がりの60分に失点を喫した。リーグワースト2位の49失点を喫している福岡だが、46分から60分までの失点は15点もある(総失点リーグワーストの鳥取は同時間帯で14失点)。前田監督は失点の要因に「気」というキーワードを挙げたが、これだけ多くとなると、それだけで済まされる問題ではないと思うのだが…。
(福岡担当 荒木英喜)
2012/08/29 14:53