18日に関西ステップアップリーグが行われました。このリーグは廃止されたサテライトリーグに代わって、若手の育成や出場機会の少ない選手のプレー機会を与える場として2010年に創設。関西のJクラブ4チームと大学選抜A・Bの計6チームがホーム&アウェイの2回戦総当たりを実施します。今回は敵地でG大阪と対戦しました。
京都の先発は以下のとおり。
FW駒井、三根
MF原川、チョン、倉貫、伊藤
DFファン、高橋、染谷、酒井
GK児玉
(サブ:杉本、松尾、國領、三浦、清水、田村)
左肩の負傷が癒えた染谷が実戦復帰。草津戦では負傷もあってリザーブに回ったチョンもフル出場しました。G大阪は佐々木やラフィーニャ、丹羽といったトップチームでの出場経験がある選手に加えて、若手の星原や大森ら、ダブルボランチにはユースの徳永と福田が入るメンバー構成です。
試合は京都が積極的に攻撃を仕掛けて、23分に先制。左サイドでファンからパスを受けた三根がサイド深くまでドリブルでえぐってクロス、中央で原川がシュートを決めました。その後もサイドから攻撃を仕掛ける京都は、35分にチョンからのフィードを受けた倉貫が左サイドからクロスを上げ、中央に走りこんだ駒井が「すごく気持ちよかった」(駒井)というヘッドで押し込んで追加点。その直後にG大阪もラフィーニャから左サイドへ展開する形からクロスを上げてゴール前の星原がシュートを放つも、GK児玉が右手一本でピンチを防ぎます。41分にもラフィーニャがエリア外から左足で狙うも枠の上へ。前半は2-0と京都リードで折り返します。
後半からG大阪は佐々木とラフィーニャを下げて、ユースのFW出岡とMF薮内を投入。勢いを前面に出した若い選手たちのプレーがプラスに作用したのか、立ち上がりはG大阪が攻勢に出ます。そして58分にゴール前でパスを受けた星原が左足で決めて2‐1。60分にも徳永がドリブルで中央を突破してエリア内へ侵入しますが、ここはGK児玉の好守で同点弾とはなりませんでした。
その後は両チームとも控えの高校生たちが次々と交代出場。京都は伊藤に代わって京都U-18で活躍するFW田村亮介(2年)が前線に入ります。U-16日本代表にも名を連ねるスピードスターは約30分のプレー時間の中で何度かチャンスを迎えますが、惜しくもゴールとはならず。ただ、トップチームでも臆することなくプレーしていた姿は好印象でした。
試合は後半終了間際にG大阪が右サイド深くまで侵入して鋭いクロスを送り込みますが、中央で味方があわせることができず、そのまま試合終了。京都が2-1で勝利しました。これで京都は4試合を戦って3勝1敗です。
試合後、大木監督は「内容も攻守の切り替えなど、やるべきことをよくやってくれた。内容の伴った勝利。(ボールを奪いに行く姿勢が出ていたのでは?)それも含めてよかった。行くタイミングでしっかり行けていたね」と好評価を下していました。また選手についても「染谷は最後は疲れたが、ブランクを感じさせないプレーだった。駒井は本当によく動いていた。あれで90分もたないのは罪ではないね。最初からフルスロットルでいってくれた。」とこちらも賛辞を送っています。前日にトップチームが敗戦しましたが、この試合には午前練習を終えた水谷、秋本、福村の3選手が観戦に訪れており、彼らにはサブチームの健闘が目に焼きついたことでしょう。もしかしたら、この中から今週末の水戸戦のピッチに立つ選手が出るかもしれません。
(京都担当 雨堤俊祐)
2012/06/19 00:00