第10節の大宮戦で今季初出場した井波靖奈は、一時は同点に追い付く佐藤寿人のゴールをお膳立てした。ユースから昇格して3年目を迎える井波は、「結果を残せたことは自信になりました。アシストのシーンはトラップしたときに寿人さんが見えた。ずっとクロスの練習をしてきて、寿人さんが見えたことは成長しているのかなって思います」と顔を綻ばせていた。
ユース時代はストライカーとしてプレーしていたが、昨季にサイドへコンバートされて今季は最終ラインで経験を積むことも多かった。だが、さまざまなポジションへ挑戦できることをポジティブに捉えてトレーニングに励んできた井波は、「1カ月前まではベンチにも入れなかったけど、ACLでチャンスをつかんで結果を残せた。これからも練習を信じてやっていきたいです」と話す。高い運動能力が武器の20歳は、さらなる成長へ向かって力強く走り出した。
(広島担当 寺田弘幸)
2013/05/08 20:28