6日の天皇杯2回戦・長野戦では直近のリーグ戦から先発メンバーをすべて入れ替えながら1-0の勝利を収めた大宮。最後まで気の抜けない展開ではあったが、石井正忠監督は「出たメンバーのパフォーマンスはある程度、いい部分が出ていたと思います」と内容面に一定の評価を与え、リーグ戦への還元を求める。
「なかなかゴールには結びつきませんでしたが、攻撃時、相手陣内でボールをもったときの距離感のよさというのは非常にあったかなと。その連動性もすごくあって、ボックス内に進入する形はリーグのときよりもあった。それをまたリーグ戦でも、チーム全体のやり方としてつなげてもらいたいなというふうに思っています」
一朝一夕に成果が出るものではないが、まずは今節・横浜FC戦から前進を示していくことがスタートになる。特にリーグ戦前節・讃岐戦ではボールの失い方に課題を残し、カウンターを受ける回数が多くなってしまっていただけに、指揮官の言う距離感のよさによってカウンターを防ぐことができれば大きいだろう。
横浜FCが誇るイバ、レアンドロ・ドミンゲスというタレントの力を出させないためにも、リスク管理の意識は不可欠。「しっかりリスクマネジメントをして、自分たちがいい状態で守備をすることは徹底させたいなと思います」(石井監督)。堅実に戦い、3連戦を勝利で締めくくりたい。
(大宮担当 片村光博)
2018/06/09 16:39