今節・G大阪戦の行われる熊谷スポーツ文化公園陸上競技場は、大宮のアカデミーで指導歴を積み上げてきた伊藤彰監督にとって、さまざまな思い入れのある会場だ。
「ジュニアユースは熊谷がメインで、決勝だろうが、雪が降ろうが、暑かろうが、ずっと熊谷でした。毎回、自分の車で熊谷まで行っていました。アカデミーで準決勝、決勝をやるとなったら『ああ、熊谷ね』と。慣れ親しんだ地という感じですね」
朝9時のキックオフの場合は、諸々の準備の必要性もあり、5時半集合もザラだったという。もちろん、集合が早いからといって終了も早いというわけでもない。アカデミー特有のハードながらやりがいのある仕事を思い出し、指揮官は「なかなか良い思い出ですね」と笑顔で振り返った。
トップチームでの一戦はあらゆるものが違ってくるはずだが、コーチを務めた昨季には熊谷で川崎F戦の勝利を経験しており、すでに良いイメージはある。いまも多くの友人がいるという熊谷の地に思いを馳せ、意気込んだ。
「毎年、熊谷の地でやらせていただいているのは光栄なことですし、そこで自分たちが良いサッカーを見せる、勝ちをプレゼントするということが、熊谷で応援してくれる人たちの力になると思います。すごく楽しみにしていますし、昨季もフロンターレに勝ったということで、いまいる選手たちもそこまで悪いイメージは持っていないと思います。思い切ってやってくれれば、良いゲームができるんじゃないかなと思います」
(大宮担当 片村光博)
2017/09/13 15:54