サッカー専門新聞ELGOLAZO web版 BLOGOLA

　三都主アレサンドロを取材中のこと。それに気付いたナザリトが背後から忍び寄ってきた。

　すると自身のスマートフォンを取り出し、それをレコーダー代わりに記者へと扮装。突如、目の前に現れた“ナザリト記者”に笑いながらも丁寧な取材を続ける三都主の受け答えに対して、ナザリトもほかの記者とともにしばらく相槌を打っていた。

　明るいキャラクターとしてお茶目な一面を見せたエース・ナザリトだが、そんな姿を見たのも少々、久々のこと。不調を脱した現在は、新システムの攻撃を機能させる働きを見せている。今節の相手である磐田は失点の少ないチームだが、三都主は「シャムスカさんもナザのプレーを研究してくると思うけど、研究されても自分たちのプレーをできるかどうかが大事」と言う。

　クラブが15,000人の観客動員を目指している磐田戦。多くのサポーターで埋まるであろう長良川で自分たちのサッカーを披露し、勝利を収めること――。今節最大のミッションを果たすためには、復調気味の背番号9を生かし、生かされるチームプレーが欠かせない。