台風16号の影響をまともに受け、強風が吹き荒れる中行われたJ2第34節の徳島対水戸戦。結果は2−1と水戸が勝利。徳島を蹴落とし、プレーオフ圏内進出へ望みを残した形となりました。この試合、強風に勝るとも劣らないインパクトを残したのが、水戸の闘将・柱谷哲二監督です。
1−1の同点で迎えた60分あたりから水戸の攻勢が続き、いつ水戸が決勝点を挙げてもおかしくない状況が続いていた80分過ぎのことです。主審の判定に対し、水戸ベンチからクレームが出る回数が目立ちました。
最初は柱谷監督も激しく抗議していたのですが、それ以上に、水戸ベンチ内のコーチorスタッフ(どなたかは特定できませんでした)が判定に声を荒らげたり、主審が水戸ベンチに注意に行く場面がありました。
この時間帯は水戸の押せ押せの時間帯だったので、柱谷監督としては、試合を中断する時間が惜しい訳です。
「すみません」と主審に謝り、「(試合を)続けてくれ!」と促していました。
それでも、なおも抗議する水戸ベンチのコーチorスタッフ。すると、後方を振り返った柱谷監督が、「お前は黙っていろ!」とベンチに向かって一喝したのです。
この時のけんまくの激しさと、声の大きさはすさまじく、スタンドの記者席までハッキリと伝わってきました。この一件の直後、水戸に決勝点が入りました。最後まで足を止めずに攻め続けた水戸イレブンも立派でしたが、記者には、闘将の“カツ”が最も印象に残りました。
(徳島担当 小田尚史)
2012/09/19 12:59