「普段やっていたポジションと違うし、日々感じることもあって面白さはあるよ」。34歳を迎える元日本代表・中田浩二は、自身の近況をそう語った。
鹿島の左SBは、中田と今季新加入・前野貴徳の二人による定位置争いがし烈を極め、3月末から続いた5連戦では中田の先発が3回、前野が2回と、その状況はまさに均衡を保っている。それでも中田は「若いときは試合出場に執着していたが、今は監督のチョイスも理解している」とプロ16年目での競争を受け止めれば、「精神的に余裕はある。若い選手にアドバイスもできているしね。もちろんタカ(前野)とも話すよ」と、プロ3年目の前野の台頭を歓迎していた。そんな先輩へ前野も「本当に多くのことを経験している人。練習でもコージさん(中田)を意識しているし、盗めるところは盗んでいきたい」と、自然と語る。
互いに意識を高め、切磋琢磨することがチームの力となっている。これからもタカとコージに注目だ。
(鹿島担当 倉橋捺稀)
2013/04/18 18:45