BIG・totoがブラジルW杯を対象に

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[注目国ファイルNO.8] “死の組”で吹き荒れたコスタリカ旋風

[注目国ファイルNO.8] “死の組”で吹き荒れたコスタリカ旋風

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Photo: UNIPHOTO PRESS

 人口わずか480万人の小国が、W杯優勝2回のウルグアイ、同4回のイタリアを連続で撃破して“死の組”を突破するなど、いったい誰が予想しただろうか。イタリアを破って決勝トーナメント進出が決定した瞬間、国内は熱狂の渦に包まれた。特に首都サンホセの中心付近にあるフエンテ・デ・ラ・イスパニダには、赤いユニフォームに身を包んだ多くのファンが集まった。ここは大きな幹線道路が交差する場所で、ショッピングモールやファストフード店なども面しているため、普段は非常に交通量が多いのだが、この日は車道を人が埋め尽くし、完全に交通が麻痺した。
 
 コスタリカがビッグサプライズを起こせた要因は、一言で表すなら「摩訶不思議なプレーが劇的に減った」ため。なぜかボールを浮かせるトラップや相手が明らかに狙っているにもかかわらず放つバックパス、プレッシングを受けた状態でも守備陣が無謀にもパスをつなごうとするなど、これまでのコスタリカは見ていて思わず頭を抱えてしまうようなプレーのオンパレードだった。しかし、ウルグアイ戦、イタリア戦で見せた守備は、前線からのチェイスや連動したプレスによるボール奪取、そして5バックの巧みなラインコントロールなど非常に洗練されており、相手の攻撃の大半をディフェンスサードの手前で寸断。ペナルティーエリア内で大ピンチを招く場面はほとんどなかった。全員が見せた守備でのハードワークが、コスタリカに偉大な勝利をもたらしたと言える。
(池田 敏明)

■注目選手 MF 10 ブライアン ルイス
chumoku_brianPhoto: UNIPHOTO PRESS

 背番号10を背負うコスタリカ代表の大黒柱。創造性あふれるプレーで攻撃にアクセントをもたらし、フィニッシュにも積極的に絡んでいく。グループステージ第2戦のイタリア戦で価千金の決勝点。W杯前の日本との親善試合でも左サイドからのクロスに合わせてゴールを決めている。コスタリカのさらなる躍進にこの男の活躍は欠かせない。

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