[対戦国プロフィール:コートジボワール]黄金世代の集大成。役者そろうエレファンツ
[対戦国プロフィール:コートジボワール]黄金世代の集大成。役者そろうエレファンツ
36歳のドログバが「これが最後のW杯になるだろう」と語るとおり、コートジボワールの“黄金世代”にとって集大成の大会となる。前回は本大会直前の日本との親善試合でドログバが右腕を骨折し、大会に何とか間に合わせたものの不本意な出来に終わり、チームもブラジル、ポルトガルと同居した“死の組”を突破できなかった。それだけに今回に懸ける意気込みは非常に強い様子だ。ドログバも健在だが、チームの中核は3年連続アフリカ最優秀選手のトゥーレ・ヤヤ。MFでありながらプレミアリーグで20得点を記録し、直接FKも威力抜群だ。さらに破壊的なドリブルを誇るジェルビーニョ、予選5得点のカルーと攻撃の役者がそろう。12年から指揮するフランス人のラムーシ監督は攻守のバランス意識を高め、守備の組織も整備してきた。その方針には国民の不満も出ているが、強力な攻撃陣とオーガナイズされた守備が噛み合った現在の“エレファンツ”は強力な相手だ。
(河治 良幸)