9月1日に大宮がアウェイで対戦する岐阜との前回対戦は、今季全体をとおして見ても最も苦しいゲームの一つだった。岐阜の素早い攻守の切り替えとプレッシング、そして淀みないサイドアタックに圧倒されて0-2の敗戦。苦い記憶はいまもチームに刻まれている。
「ボールを奪ったときの自陣でのミスだったり、攻撃に移ったときの失い方が悪かったり、自分たちのミスで相手にボールを渡すことが多かったと思います」と石井正忠監督。後手に回り続ける展開だったが、大宮としては当時と違うところを見せたいところ。指揮官は攻撃で前に運ぶ部分で、前回対戦とは異なる姿を見せることができると踏んでいる。
「岐阜さんは切り替えが速くて、プレッシャーを掛けに来て相手のミスを誘うところはある。自分たちのビルドアップや相手陣内にボールを運ぶところは前回対戦とは違う部分があるので、そこで相手のプレッシャーをしっかり剥がして、攻撃の形を作ることはできるんじゃないかと思っています」
最大の根拠は「いまは前の動き出しがあると良い攻撃ができますし、前を選択するプレーは以前より多くなってきた」(石井監督)という点。キーマンは前回対戦後にレギュラーに定着した富山貴光と、得点ランクトップを維持する大前元紀の2トップだろう。岐阜のプレッシャーに屈しない攻撃を見せ、前回対戦のリベンジを果たしたい。
(大宮担当 片村光博)
2018/08/31 14:46