鹿島がレアル・マドリーを追い詰め、大いに盛り上がったクラブW杯決勝。大宮のMF横谷繁もその行方を見守った一人だ。ACL、そしてクラブW杯につながる24日の天皇杯準々決勝・湘南戦に向けて、モチベーションを新たにしている。
「ああいう舞台でプレーできる喜びとか、誰もが見ているような注目される試合をするためには、勝っていかないといけない。どんな相手でも勝つことが大事。天皇杯でも優勝すればACLのチャンスがある。海外のチームと戦うことで鹿島は毎試合、レベルアップしていたし、『いいな』という思いもある。ただ、とりあえず(天皇杯準々決勝で)湘南に勝たないと意味がない」
一方で、横谷は準決勝の時点からレアル・マドリーのとある選手に目を奪われていた。「正直、これまでレアルをちゃんと見たことがなくて…。準決勝でモドリッチに惚れてから、毎日モドリッチの映像ばっかり見ています」。自身と同じくボランチを務めるクロアチア代表のあらゆるプレーに感銘を受けた。
「アウトパスの精度、守備力、ファーストタッチの質、パスの出しどころがなかったときの体を入れての前への入り込みが良かった。パスを散らしながら、相手が油断していたら一人かわして前に運ぶみたいな、ああいうプレーを自分もできればそこからのスルーパスなり展開が増えると思う」
「オールマイティーなのに、全部のレベルが高い。理想の選手です」と心酔するモドリッチから受けた刺激を天皇杯で表現できれば、自ずと次のステージは見えてくる。今季のリーグ戦では常に期待に応えてきた男だけに、いまから期待は高まる。
(大宮担当 片村光博)
2016/12/21 17:43