バックアップメンバーとして、リオ五輪に参戦していたFWオナイウ阿道が、今週の練習から千葉に合流した。
久保裕也(ヤング・ボーイズ)の不参加により、ブラジルの地へと渡ることとなったが、ピッチに立つことができない19番目の選手というのは難しい立場。しかし、オナイウはこの境遇を前向きに捉えていたと話し、「ほかの人にはできない経験ができたと思っている。ピッチには立っていないので、見た感想だけど、ブラジルというサッカーの本場でやっていることもあって、見ただけでも本当に勉強になった」と振り返った。それでも、やはりピッチに立てないという現実はサッカー選手にとって面白いモノではない。「一緒にいるけど試合には出られないし、上からしか試合を見ることができない」と悔しい思いをしたのも事実である。
だからこそ、その鬱憤はチームで晴らすしかない。オナイウは新体制移行直後に代表へと合流したため、長谷部監督の下でトレーニングを積んだ時間はほかの選手に比べて短いが、「今までやってきたことの質を高くしていけば、自分にもチャンスがあるかなと感じている」と話す。「スタートから出たいというのは変わらないし、最初から(フルタイムで)出るつもりだし、そうならないとやっていくことはできないと思っている」と語る若きストライカーはチームの苦境を救うべく、まずは今週末のJ2第30節・岡山戦で再スタートを切る。
(千葉担当 松尾祐希)
2016/08/18 19:30