PHOTO:Atsushi Tokumaru
29日に行われた甲府の株主総会・取締役会で、取締役だった佐久間悟監督兼任GMの副社長就任が決定。同時に、代表権が海野一幸会長から輿水順雄社長に移ることも決定した。
佐久間氏が甲府のフロント入りして約9年。海野会長とともに専用スタジアム建設という大きな目標から逆算して、多くのプロジェクトを前進させてきたが、来季以降は現場を離れ経営者としての仕事に専念する見込み。この日の練習後、佐久間監督は「クラブが来年もJ1に残ることは大事ですし、来季はトップチームもアカデミーも大きな変革を考えています。また、サッカーのことだけでなく、山梨県をはじめとする行政の皆さんとヴァンフォーレ甲府で大きな取り組みを始めることになるでしょうし、サッカーを核とした街づくりなども期待されていると思います。クラブの皆さんが私を副社長に推して下さった理由には、このような期待を込めたメッセージがあるのだと思います」とコメント。ただ、今後のことになると、副社長から社長への責任の山を登っていく意思の有無については明言を避けた。
昨季からU-18がプリンスリーグ関東に参入、今年はダノンネーションズカップでU-12が優勝するなどアカデミーが成果を出しつつある中、専用スタジアム建設という大きなプロジェクトを実現するために欠かせない存在である佐久間氏が長期間クラブに留まるかどうかが関係者の関心となりそうだ。
(甲府担当 マツオジュン)
2016/03/29 23:21