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　加入後、2試合に途中出場したが、まだストロングポイントを生かせる流れに出合っていない荒田智之。トレーニングでは日増しにフィット感を増しゲーム感覚を取り戻して、紅白戦でもアグレッシブにゴールを奪っている。

　その貪欲にゴールに向かうプレースタイルからは想像もできなかった穏やかな人柄に、はじめて出会った人たちはこぞって驚いているが、千葉でチームメートとしてプレーしていた頃から旧知の仲である兵働昭弘は、合流初日から「アラちゃんは人見知り」と断言。「じゃあ慣れてきたら変わるんですか」と尋ねると「ずっと人見知り」とダメ押しした。

　そんな荒田にはかつて、グレープフルーツを食べながら「このオレンジ、グレープフルーツの味がする…」と不思議がった過去があるという。いくらアラちゃんでもそんな、と念のため本人に確認すると「ああ、磐田時代にね」とさらりと答えた。

　ピッチ内外で、荒田の活躍に期待したい。