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　久富良輔が、後輩・吉濱遼平から30インチのテレビを譲り受けた。

　話はシーズン序盤にさかのぼる。右サイドでタッグを組んでいた久富と吉濱は、試合DVDでコンビネーションを確認するため、選手寮に住む久富の部屋へ。だが、久富のテレビがあまりにも小さすぎて、試合の細部が確認できず、急きょ、吉濱のマンションへ移動したことがあったという。

　ときは流れて夏。吉濱が新しいテレビを購入。心優しい吉濱は、使っていたテレビを久富にあげることを思いついた。

　久富によるとこんな会話が展開されたという。

　吉濱「使う？」
　久富「えっ、本当にいいの！！」

　久富は「オレの方がふたつも先輩なのに後輩からテレビをもらっちゃって恥ずかしいけど（笑）、マジでうれしかったです。いまオレはレギュラーを外れてしまっているので、もらったテレビでしっかりと自分のプレーを分析して、また遼平と一緒に試合でプレーしたい」と話す。テレビを通じて友情を深めたふたりが再び同じピッチに立ったとき、群馬の右サイドは輝きを増す。