BIG・totoがブラジルW杯を対象に

logo

[注目国ファイルNO.7] コロンビア2連勝でGS突破。日本戦は主力を温存か

[注目国ファイルNO.7] コロンビア2連勝でGS突破。日本戦は主力を温存か

clumbia
Photo: UNIPHOTO PRESS

 大黒柱のファルカオがひざの負傷が回復し切らずにW杯欠場を表明し、開幕直前に“代役候補”バッカが戦列を離れた。豊富なアタッカーをそろえるコロンビアにとっても大きな痛手だったはずだが、経験豊富なペケルマン監督は動揺なく[4-4-2]からオプションの[4-2-3-1]に切り替え、ハメス・ロドリゲスをトップ下に起用。大会初戦で堅守のギリシャを攻め崩して3-0で完勝すると、第2戦では中盤のボール支配力が高いコートジボワールに対し、高精度のカウンターで2得点。終盤にジェルビーニョの個人技から1点を返されたが、2連勝でグループステージ突破を決めた。

「ベンチにいる選手の多くが試合の流れを変えることができる。その意味でコロンビアの監督は試合の状況に応じて戦い方を変えたり、いろいろなオプションを持てるような選手を手元に置いている」。アルベルト・ザッケローニ監督がこう説明したとおり、交代選手がことごとく機能するのもコロンビアの強み。日本戦ではこれまでの2戦から大幅にメンバーを変更してくることが予想されるが、手ごわい相手であることに変わりはない。

 ここまで大活躍のハメス・ロドリゲスも今後のことを考えれば先発が考えにくく、日本にとって脅威となりうる右サイドのクアドラード、中盤のアベル・アギラール、ベテランDFのジェペスも休養の対象か。そうなれば、代わりに前線ではジャクソン・マルティネス、中盤ではグアリンといった実力者にチャンスが与えられることになるだろう。選手構成によっては[4-4-2]に戻すかもしれない。

 コロンビアのチームとしての能力の総合値は間違いなく高いが、主力選手の数人を先発から外すとなれば、連係面では多少のギャップが出てくるはず。試合の主導権を取りたい日本としては、立ち上がりで相手の布陣と出方を早く見極め、リズム良く組み立てて鋭い仕掛けにつなげていきたい。(河治 良幸)

■注目選手 FW 21 ジャクソン マルティネス
ゴールに飢えた怪物
jacksonPhoto: UNIPHOTO PRESS

 コロンビアのベンチには怪物が潜んでいた。2シーズン連続ポルトガルリーグ得点王、公式戦計60得点を叩き出したストライカーは、日本戦を前にゴールに飢えている。185cm、80kgの巨体に、鋼のような筋肉をまとった風貌はイタリアの悪童マリオ・バロテッリにどこか似ている。左右両足、頭とあらゆる形から得点可能な万能ストライカーは、最終ラインの背後を取り、豪快にネットを揺らすゴールが大好物。南米予選では絶対的エース・ファルカオ、グティエレス、バッカに次ぐ4番手として途中出場がほとんどだった。本大会前にファルカオが離脱し、チャンスが巡って来るかと思いきや、ペケルマン監督は[4-4-2]から[4-5-1]にシステムを変更し、1トップにはグティエレスを起用した。グループステージ突破を決めて臨む日本戦はメンバーを落として臨む可能性もあり、アピールの絶好のチャンスだ。奇跡を信じてコロンビア戦に挑む日本は、ゴールに飢えたストライカーを封じ込めることができるか。

バナー

WordPress › エラー