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[注目国ファイルNO.5]速攻を封じられたギリシャ。コロンビアに完敗

[注目国ファイルNO.5]速攻を封じられたギリシャ。コロンビアに完敗

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Photo: UNIPHOTO PRESS

■堅守はむしろコロンビア
 コロンビアが巧みな試合運びで勝利を収めた。多くの人がこの試合を、コロンビアの多彩な攻撃に、堅守のギリシャがどこまで耐えられるかという構図で捉えていた。しかし、試合はまったく異なる展開で進んでいった。その流れを作り出したのは、コロンビアの先制点である。 開始5分、右サイドを抜け出したクアドラードが中に折り返したところを、アルメロが合わせてコロンビアが先制。先制したコロンビアがギリシャの息の根を止めに猛攻をしかけるかと思いきや、意外にも守備を固め、無理には攻め込まない。先取点を取ったことで無理に攻めこむ必要がなくなり、相手の得意とするカウンターの餌食になるのを回避できた。ギリシャに攻め込まれても、南米予選で最少失点を記録した自慢の守備陣が慌てることなく対応した。

■コロンビアの省エネサッカーに屈す
 対するギリシャはこの展開に戸惑いを隠せなかった。速攻主体のチームは、引いた相手に対する攻撃の形を持ちあわせておらず、自陣深くまで引いた相手を前に、ボールを持たされる状況が続き、チグハグな攻撃が続く。後半も、まるで前半のリプレーのような試合展開が続く。58分にはCKからニアでそらしたボールをデフォロ・グティエレスが合わせて追加点を奪う。その後も、守備を固めるコロンビアvs攻めあぐねるギリシャという構図は続き、時間だけが過ぎていく。さらに、終盤に追加点を奪い、コロンビアが「省エネサッカー」で初戦をモノにした。相手との力量に応じた巧みな試合運びを披露したコロンビアは、初戦での「省エネ」にも成功し、コンディションの面でも今後相手に対して優位に立てるだろう。一方ギリシャは、速攻を封じられると、サマラスの独力での突破ぐらいしか攻撃の形を見いだせず、攻撃のバリエーションの少なさを露呈する形となった。

■注目選手 FW 7 サマラス
ギリシャ攻撃陣を引っ張る長身ウイング
samarasuPhoto: UNIPHOTO PRESS

 チームの攻撃が機能しない中、一人トレードマークの長髪をなびかせ、何度も相手ゴールに迫った。大柄な選手には珍しく、左のウイングを務めるが、決して爆発的なスピードを持つわけではない。しかし、大きなスライドを生かしたドリブルでスッと相手の前に体を入れ、いつの間にかゴール付近にまで進入する珍しいタイプのウイングだ。

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