20日発売の全国版EG本紙(関西、中四国版は21日)にて、小林伸二監督のインタビューが掲載されております。徳島県全体を感動の渦に巻き込んだプレーオフ決勝について、今季全般について、来季について、余すところなく語っていただいているので、興味をお持ちの方はぜひご覧になって下さい。
その中で、小林監督が、「彼の存在は何よりも大きかった。自分に足りないものを彼が描くことで、自分も学ばせてもらいました。本当に感謝しています」と語る長島裕明ヘッドコーチの言葉を今回のブロゴラでは掲載させていただきます。本紙の小林監督のインタビューと合わせてどうぞ!
─J1昇格を成し遂げた今の気持ちをお聞かせ下さい。
「そのために来たので、結果が出せてホッとしています。色んな覚悟をして東京を離れて徳島に来た中で、自分の判断は間違っていなかったな、と」
─改めて、今季、徳島のヘッドコーチに就任されるにあたって、どのような決意で来られたのですか?
「コーチの仕事は選手やチームをよくすることです。昇格させることが出来るかどうかは未知数でしたけど、前年の15位よりはよくすることが出来るという気持ちはありました。あとは、自分のサッカー人生の中で、色んなクラブで、色んなチームで、色んな地域で仕事をすることで、指導者としての幅を広げたい、という思いもありました。でも、一番は伸二さんから誘われたことが大きいですね。伸二さんに誘われなかったら、東京を離れることはなかったです。『J1で優勝を狙おうとしているチームから、J2・15位のチームに何で行くんだ』とも言われました(苦笑)。でも、山形を離れる時に伸二さんは快く送り出してくれたんですよ。『残ってもらわないと困るけど、(FC)東京がピンチなら行って来いよ』とね。今度は伸二さんがややピンチ気味の時に、自分が行くべきだな、と思ったんです。東京は僕がいなくても大丈夫だろう、と。目標を達成出来て嬉しく思います。少しはお役に立てたかなと思うと、ホッとしています」
─1年間、チームが成長していった実感はありますか?
「去年と比べて選手の新陳代謝もあって編成も変わった中で、序盤は選手の見極めに時間がかかったかも知れないです。例えば、[3-4-3]をやっていた時に、初めてやる選手が何人もいて、本当に選手一人ひとりを生かしてあげられているのかな、とか。でも、どんな時でもいつも変わらぬ気持ちでグラウンドに立てたというか、続けることが出来ました。選手も付いてきてくれました。選手のおかげです。内心は色々思うことはあったと思うけど、一人一人、目を輝かせてグラウンドに立ってくれました。そういう姿は僕らも心強かったし、やっていて楽しかった1年でした」
─徳島とも縁の深い長島さんとしては、四国初のJ1誕生に貢献された喜びもあるのでは?
「ラッキーです。いいタイミングで来させて頂きました。色んな力が混ざり合った結果です。来季は相当大変なシーズンになります。山形の時は2年残留出来ましたけど、定着は出来なかった。徳島は定着につなげていけるようなチームにしたいですね。もしかしたらその目標は高いのかも知れません。現状としてはね。でも、いつも自分自身に言い聞かせていることなんですけど、選手やチームをよく見て、自分の立場で出来ることを積み重ねていけたらな、と思っています」
(収録日・12月9日。プレーオフ決勝翌日のシーズン終了報告会にて)
(徳島担当 小田尚史)
2013/12/20 20:12